タワーマンションのメリット・デメリットについて

タワーマンションのメリット・デメリット

タワーマンションは「超高層」であることがひとつの大きな特徴です。超高層に暮らすメリットは、何よりも変えがたい眺望でしょう。都心であればあるほど壮大な景色、雄大な空の眺めは得難い価値があります。階数と方角によりタワーマンションの眺望は一部屋一部屋が違います。その部屋に住む居住者だけが味わえるプレミアムな見晴らしということになります。

 

一方、超高層の暮らしにはデメリットも存在します。当たり前ですが、高所に対して恐怖心を持つ人にとっては、美しい眺望も楽しめないものになります。また、高さ故の風圧の問題があります。立地によっては常に強い風が吹き、風圧で窓やベランダの開口部の開閉に手間がかかるといった場合があります。バルコニーには風で転倒や落下のする恐れのあるものは設置ができません。背の高い花木の鉢植えやサンシェードなどは高層階は不向きとなります。

 

タワーマンションに暮らすメリットに、共用施設の充実があります。親子で利用できるキッズエリア、夫婦で楽しめるビューラウンジ、一人暮らしの人が活用できる便利なサービスの数々。どの年代やどんなライフスタイルの人にも満足できるプラスαのアメニティが取り揃えられています。

 

反面、それにはデメリットもあります。共用施設の管理費は所有者による負担となるため、総戸数とのバランスで管理費が高額になる場合があります。賃貸住戸の居住者の場合は、管理費の他に別途共用施設利用料が発生する物件もあります。また、施設の予約に関する権利や管理について、分譲住戸の住人と賃貸住戸の住人に差があるといった声も耳にします。

 

「もし大きな地震があったら?」防災設備・耐震性能は、タワーマンションを検討している人の多くが注目する問題です。タワーマンションは、設計段階からしっかりと考え抜かれた最新の設備と仕様が施されているため、防災・耐震に関する性能の高さはメリットとなります。全ての災害がシミュレートされた上で設計されているので、安全性は他を抜いて確保されているといえます。

 

しかし地震や災害とまではいかずとも、タワーマンションは自然の影響を受けやすく、強風のみで小さな揺れがあったり、窓やバルコニーから台風の風圧をダイレクトに感じたり、向きによっては強い直射日光が差し込むといったデメリットがあります。ほんの小さな揺れも過敏に感じてしまう人や、強風の音に恐怖心を持ってしまう人などは、タワーマンションの暮らしに慣れるまでには時間がかかるかも知れません。